12/14/2013

粛清



一人目が死んだ
二人目も殺された
三人目からは数えない







12/03/2013

文字



貴方が拳を振り上げ
私が作ろうとしている言葉を
跡形もなく
悉く壊していった
悲しくも私は
貴方への言葉のパーツを
もう持ち合わせてはいない

貴方が困り
狼狽えても
哀しくも私の
貴方への「優」の字は
「人」と「憂」に割れたまま乾く

そして私は
夜の星とのお喋りに忙しく
時に流れ星が
地にぶつからないように
手を差し伸べる
星は拳を振り上げはしないから
私の「心」の文字が
彼の言葉を
受け止める