きっとそのうち
戦うんだろうな
爽やかな歌なんて口ずさみながら
銃かなんか構えるんだろうな
リズムに乗ったりして
前に進むんだろうな
花なんて軍靴の底で踏み潰して
火花なんかに髄液まで酔いしれたりして
そんな時は
大好きな大好きな
恋人の顔も忘れちゃうんだろうな
恐らくは
確実に
もしくは
確信的に
落ちてゆくのだろう
抗う術は
もう捨てて
微々たる責任を感じながら
同じ風景を眺める
花木は
本当は
いつもおしゃべりで
賑やかに付き合うと
空は
燃え出す時を迎え
風は
闇を運ぶ
夕陽をひとりで眺めることには
なにひとつ抵抗はないが
夏が
これほどまでに遠いとは
05142015