5/17/2015

戦場



きっとそのうち
戦うんだろうな
爽やかな歌なんて口ずさみながら
銃かなんか構えるんだろうな
リズムに乗ったりして
前に進むんだろうな
花なんて軍靴の底で踏み潰して
火花なんかに髄液まで酔いしれたりして
そんな時は
大好きな大好きな
恋人の顔も忘れちゃうんだろうな
















5/14/2015

幻影



恐らくは
確実に
もしくは
確信的に
落ちてゆくのだろう
抗う術は
もう捨てて

微々たる責任を感じながら
同じ風景を眺める
花木は
本当は
いつもおしゃべりで
賑やかに付き合うと
空は
燃え出す時を迎え
風は
闇を運ぶ

夕陽をひとりで眺めることには
なにひとつ抵抗はないが
夏が
これほどまでに遠いとは











05142015