Marilyn R.「現実と幻想の脈拍数によって擬人化する反論理的飄逸生活助長活用法に共感あるいは相対を反覆する非日常浮遊説の錯乱」
9/27/2015
善良な市民
彼らは途方も無く
飢えていた
飢えが飢えを手繰り寄せ
渇きは渇きを目覚めさせる
ありとあらゆる料理を
あらん限りの食材を
あとは子どもだ
子どもを食べようと
彼らは
お菓子を振る舞った
ひとかけらの砂糖菓子に
あちらこちらで
子どもたちが群がる
彼らが後手に隠し持つものは
砂糖菓子よりも軽い
一枚の契約書
二度と帰らぬ時間と引き換えに
今日も
仕事の合間に居眠し
猫が転んだと笑い
流れるニュースに涙する彼らは
所謂
善良な市民
09272015
4:39
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