きみが
使い捨てだと思っている紙皿は
あいにく
何度テーブルから落としても
割れたり
壊れたりすることはない
そして
それは使い捨ての紙皿なんかではない
きみは
随分と20世紀を生きすぎてしまい
時の流れを見失い
干からびては
固くなり
動けなくなってしまったようだ
いつしかきみは
古い古い石碑のように風化して
刻まれた文字や印さえ
誰も読むことができなくなる
もう読む必要もないのだろう
きみが
使い捨ての紙皿だと思っていたものは
これからも成長を続け
子孫を増やし
きみがどんなに醜い奴かを
口々にして
永久に語り続けることだろう
あいにくだが
我々は
何度テーブルから落とされても
割れたり
壊れたりはしないのでね
01/14/2024