7/30/2013

夏休み



東京はしとしとと降る雨
ふたつ並んだ窓の
ひとつの窓のカーテンを閉めきって
薄暗い室内
やっとひとりの時間
何日ぶりかは
憶えていない
それほど
ひとりの時間が無かった

そろそろ雨が上がってきたのか
外では
雀たちの讒訴が騒がしい
こんな日は
蝉の声も
南部鉄で拵えた風鈴の間合いも無いから
掛け時計と共に
一秒ごとに前へ進むほか
取り立てて何も無く

7200秒の夏休み


                                         07/29/2013



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