自分の部屋は自分の歴史
本の表紙に付いた滲も
日に焼けたカーテンも
柱の擦り減った角も
それは全て自分の歴史
思い出はいつか古ぼけて
いずれ美しく輝いてほしいと
願っても
残るのは砂粒ひとつ
その砂粒を共有しようと
人はまた今日も
誰かと連れ立っては旅に出る
風は見ていた
でも風の言葉は
我々には通じない
海は徐々に腐り
山は悲鳴を上げて疲れ果て
炎が天で
上機嫌で
歌ってる
08272023
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