彼のお店では
日用品とは正反対のモノを売っています
それはあってもなくても
どちらでもいいモノで
それはそれは輝いているモノなのだそうですが
ヒトによっては
あればあるで訝しみ
なければないで血相を変えて
戸棚の中をひっくり返してしまいます
時々、数にして年に5回ほど
戸棚の中では高い青空が飛び跳ねては驚かせ
また、時として戸棚の中では
50年前の白黒写真を栞のように隠して
整列した活字の行間に挟んでいるのです
彼のお店のモノは
おカネだけでは買えません
モノの原料となる日用品を添えてください
例えば
誰をも悩ませる恋の話とか
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