6/03/2015






右側うそく写真機しゃしんき
)
           作詞(さくし) 井上麻樹子(いのうえまきこ)
           ()



(だれ)()てゐない
(だれ)()いてない
(だれ)にも(はな)したりはしない
画像(がぞう)写真店(フォトショップ)再生(リメイク)
永遠(とは)足跡(あしあと)(のこ)しませう
なんて理想的(りさうてき)魅惑(みわく)時代(じだい)
記憶(きおく)改竄(かいざん)(とき)修正(しうせい)()ぶのです
蜘蛛(くも)()()らすやうに
過去(かこ)から(とほ)ざかつて()くのです


(だれ)()つけない
(だれ)(さが)さない
(だれ)にも(たから)(わた)さない
秘密(ひみつ)はパンドラの(はこ)(なか)
永遠(とは)封印命令(ふういんめいれい)(くだ)しませう
なんて理想的(りさうてき)豪奢(ごうしや)時代(じだい)
記憶(きおく)改竄(かいざん)(とき)修正(しうせい)()ぶのです
蜘蛛(くも)()()らすやうに
過去(かこ)から(とほ)ざかつて()くのです


(だれ)()にしない
(だれ)()きちやゐない
だから
だから(←この箇所でわざとらしく半音階上に移調)
(だれ)にも(かな)しい(おも)ひをさせない
積極的平和(せつきよくてきへいわ)(うた)へば平和(へいわ)(めぐ)
永遠(とは)翼賛(よくさん)(いの)りませう
なんて理想的(りさうてき)安寧(あんねい)時代(じだい)
記憶(きおく)改竄(かいざん)(とき)修正(しうせい)()ぶのです
蜘蛛(くも)()()らすやうに
過去(かこ)から(とほ)ざかつて()くのです

記憶(きおく)捏造(ねつぞう)(とき)修正(しうせい)()ぶのです
蜘蛛(くも)()()らすやうに
現在(いま)から(とほ)ざかつて()くのです

























眠る夢
                       作詞 井上麻樹子
                          


潜れ潜れと拍手を浴びて
火の輪を潜ろうとするのは
飼い慣らされたライオンさ
息を飲む客は動かない
団長の鞭の音は空気をも切り裂く
尻尾の先が少し焦げている
今宵 長いお髭を捻っては
ライオンはカンバスに向かう夢をみる


回れ回れボールを回せ
よろけて大玉に乗ろうとするのは
群れから逸れた象さ
死なない程度の食事を与えては
団長の鞭の音が床を震わせる
爪が真っ二つに割れている
今宵 三日月に重い鎖を引っ掛けて
像はサンバを踊る夢をみる


笑え笑えと身振りや手振り
躓き転ぼうとするのは
もの言えぬ道化さ
派手な衣装は体の一部
団長の怒鳴り声で白い顔は青ざめ
宿根草に涙を落とす
今宵 解れたテントの隙間から
道化は湖畔で眠る夢をみる

今宵 解れたテントの隙間から

道化は湖畔で眠る夢をみる







読者のみなさんへ

お読みいただき、ありがとうございます。
今年の2月に某講座に参加した際、歌(J-POP)の作詞の課題が出題されました。詩は時々推敲していますが、作詞は初心者。このような詞にどのようなメロディーが乗せられるのかは皆無。ノパソに保存していましたが、公開しました。









我慢


石は押されて押されていても
我慢するにもほどがある
小さな溝を見つけては
梃子でもそこを動かない
もしも気が変わったら
声をかけて
でもその時には
砂粒よりも小さくなって
シジミ貝の中に入って
あなたの最後の食事を
台無しにすることになるだろう

もしも気が変わったら
声をかけて
みんなが小さくなる前に





















0 件のコメント:

コメントを投稿